「経営者交流会って、ぶっちゃけ意味ないですよね?」交流会の会場でも、SNSでも、わりとよく聞く言葉です。では実際はどうなのでしょうか?
先に結論を言います。「意味ない」と言われるのは、半分は本当で、半分は誤解です。
たしかに、行っても名刺が増えるだけで終わる会はあります。でも「交流会に出たのに成果が出ない」の多くは、交流会“だけ”で成果を出そうとする設計になっていることが原因です。
この記事は、人前が大の苦手だった元・採用担当で、独立当初は交流会で名刺を配るだけだった私が、いまは川崎で「昼のくち支部」という交流会を主催して1周年を迎える立場という、参加者と主催者の両方の視点から書いています。「意味ない」と言われる理由と、そこから抜け出す方法を、正直にまとめました。

「経営者交流会は意味ない」と言われる5つの理由
「交流会に行っても仕事につながらない」「時間とお金の無駄だった」。そんな声を聞くことは少なくありません。
では、なぜ経営者交流会は「意味ない」と感じてしまうのでしょうか。
まずは、実際に参加して感じやすい5つの理由から見ていきます。
1. 名刺交換だけで終わって、次につながらない
名刺は増えるのに、翌週にはお互いの顔も思い出せない。
その後、連絡もしないし、されない。
これが、交流会が「意味ない」と感じてしまう一番大きな理由かもしれません。
実際、交流会ではたくさんの人と名刺を交換します。でも、名刺を交換しただけで、その後何もアクションを起こさないということも多いのではないでしょうか。
それでは、相手のことを覚えられないのも当然ですし、自分のことも覚えてもらえません。
大切なのは、名刺交換を「ゴール」にしないこと。
交流会での出会いは、あくまで「きっかけ」です。
その出会いからもう一歩踏み込んで関係をつくっていくことで、ようやく「顔と名前が一致する人」から「何かあったときに思い出してもらえる人」へ変わっていくのだと思います。

たとえば私は、交流会に来てくださった方の中で、まだ一度もゆっくりお話ししたことがない方には、自分から1on1をお願いしたり、交流会のあとにメッセージを送ったりしています。
2. 「売り手」ばかりで「買い手」がいない
参加者全員が「仕事がほしい」「お客さんを見つけたい」という気持ちで参加していると、交流会はあっという間に営業合戦になってしまいます。
名刺を交換した瞬間に営業トークが始まったり、こちらの話を聞くより先に「こんなサービスやっています!」と売り込まれたり。
そんな経験をすると、誰だって少し身構えてしまいますよね。
中には、あまりにも「仕事がほしい」という空気を強く出している人に出会って、



交流会ってこんな場所なの? もう行きたくない……
と、トラウマに近い印象を持ってしまった方もいるかもしれません。でも、本来の交流会は「その場で仕事を取る場所」ではありません。
まずは相手を知り、自分のことも知ってもらう。そこから少しずつ信頼関係ができて、その先に仕事や紹介が生まれていくのです。



知り合ってから数年経った後に仕事につながるケースも今までたくさんありました!
最初から「売る・買う」だけで考えてしまうと、交流会の本来の価値を見失ってしまうのだと思います。
3. 参加費と時間のわりに、成果が見えない
数千円の参加費に加えて、会場までの往復や交流会そのものに使う時間。場合によっては、半日近くを使うこともあります。
それだけ時間とお金をかけて参加したのに、仕事につながらなければ、「これってコスパ悪くない?」と思ってしまうのも当然です。
ただ、交流会は参加したその日に成果が出るものではありません。
何度か顔を合わせたり、1on1で話したり、相手の活動を知ったり。そうやって少しずつ関係を積み重ねた先に、「この人にお願いしたい」「この人なら紹介できる」という信頼が生まれていきます。
だからこそ、交流会はコツコツ関係を築いていける人のほうが向いていると思います。
そしてもう一つ大切なのが、参加費や使った時間を単なる「出費」と考えるのか、これからの人間関係や仕事につながる可能性への「投資」と考えられるのか。
すぐに回収しようとするのではなく、半年後、1年後につながるための投資だと思えるかどうか。
ここが、交流会を「意味がない」と感じるか、「参加する価値がある」と感じるかの分かれ目なのかもしれません。



どれだけ楽しめるかどうかということも鍵になります!
4. 常連の馴れ合いで、新しく行くと居心地が悪い
すでにできあがっている輪の中に、一人で入っていくのはなかなか勇気がいります。
ましてや、主催者や常連メンバーだけで内輪の話で盛り上がっていたら、初めて参加した人は会話に入るきっかけすらつかめません。



なんとなく居場所がないな……



早く帰りたいな……
そんな気持ちにさせてしまったら、どれだけ交流会の内容がよくても「また来たい」とは思ってもらえないでしょう。
これは私自身も交流会を主催しているからこそ、常に気をつけなければいけないと思っている部分です。
回数を重ねれば、どうしても常連同士の関係は深くなっていきます。だからこそ、初めて来た人がその輪に入りやすくする工夫は、主催者側に必要だと思っています。
参加者は、交流会のために自分の時間をつくって足を運んでくれています。自分たちの交流会のために、大切な時間を使ってもらっているということ。主催者としてそのことを忘れず、初めての人も常連の人も「来てよかった」と思える場をつくっていきたいと思っています。
5. そもそも人前・雑談が苦手で、参加するだけで消耗する
大勢の前で自己紹介をする。初対面の人に自分から話しかける。その場で会話を広げる。これが苦手な人にとって、交流会は成果うんぬん以前に、参加するだけでかなりエネルギーを使う場所です。
実は私自身も、人前で話したり、初対面の人と会話したりすることが得意ではありませんでした。採用担当として人前に立つ機会が多かった時代でさえ、「何度やっても慣れないな」と思っていたくらいです。



多くの学生の前でプレゼンをするのはとても当時プレッシャーでした。
だから、「交流会がしんどい」という気持ちは、とてもよくわかります。ただ、いろいろな交流会に参加するようになって感じたのは、ある程度は「場数」で慣れていくということでした。
毎回のように自己紹介をしていると、自分の仕事について話すことにも慣れてきます。何度か参加しているうちに、以前会った人と再会することも増え、会場に知っている顔も少しずつ増えていきます。
そうすると、最初は「知らない人ばかりの場所」だった交流会が、少しずつ「知っている人がいる場所」に変わっていきます。
もちろん、今でも交流会に参加するにはそれなりにエネルギーを使います。
だからこそ、「疲れるから行かない」ではなく、その時間とエネルギーを使ってでも参加する意味が自分にあるのかを考えることが大切だと思っています。
最初から交流上手である必要はありません。
まずは参加してみる。自己紹介してみる。一人と話してみる。それを繰り返しながら、少しずつ自分なりの交流会との付き合い方を見つけていけばいいのだと思います。
まとめ:意味ない」と感じる理由は、交流会そのものだけではない
ここまで、「経営者交流会は意味ない」と言われてしまう理由を5つ挙げてきました。
改めて整理すると、交流会そのものに意味がないというよりも、「参加しただけでは成果につながりにくい」「交流会との関わり方によっては、むしろ疲れてしまう」という部分が大きいのだと思います。
名刺交換だけで終わってしまう。
売り込みばかりで疲れてしまう。
時間やお金をかけても、すぐには成果が見えない。
常連の輪に入りづらい。
そもそも人と話すだけでエネルギーを使う。
こうして並べてみると、「交流会って意味ないかも……」と思ってしまうのも無理はありません。
ここまで紹介した**「意味ない」と感じてしまう5つの理由を、図解にまとめました。**


参加者から主催者へ。交流会に対する私の考えが変わるまで
私がWEB制作で独立した当初、周りにいたのは同業者や同じ講座で学んでいたメンバーが中心でした。
もちろん、そこから仕事をいただくこともありました。でも、地域の経営者や事業者など、実際にホームページを必要としている人とのつながりは、まだほとんどありませんでした。
そんな中、1on1でいろいろな方とお話ししていくうちに、地元のニーズマッチの支部に参加している方と出会ったことが、交流会に関わるようになったきっかけでした。とはいえ、交流会に参加したからといって、すぐに仕事につながったわけではありません。
私の商品はホームページ制作です。数十万円かかるものを、交流会で初めて会った人が「じゃあお願いします!」とその場で買ってくれるなんて、ほとんどありません。
だから最初の頃は、交流会に参加することと仕事につながることが、そこまで結びついていなかったと思います。
それでも人と会い続け、関係をつくっていく中で、少しずつ変化がありました。
最近では、
「こういうことってできる?」
「WEBのことでちょっと相談したいんだけど」
「これ、誰に頼んだらいいと思う?」
そんなふうに、何かあったときに「まず森さんに聞いてみよう」と思ってもらえることが増えてきました。
直接ホームページ制作を依頼されることだけが、交流会の成果ではなかったんです。
そして、自分で川崎の「昼のくち支部」を主催するようになってからは、さらに交流会に対する見方が変わりました。
自分の仕事につながることはもちろん嬉しい。でも、それ以上に、自分がつくった場で出会った人同士がつながり、そこから仕事や新しいご縁が生まれていく。
主催者として、これほど嬉しいことはありません。
実際に「昼のくちで出会った人と仕事につながった」という話を聞くこともあります。
そうした様子を1年間見てきて、私自身の中にも、ビジネスは、信頼関係の先に生まれるものという価値観が強くなっていきました。
交流会は、参加したその日に仕事を取るためだけの場所ではありません。
人と出会い、何度も顔を合わせ、少しずつお互いを知って、「この人なら相談できる」「この人なら紹介できる」と思える関係をつくっていく。だから今の私は、交流会の価値は何件仕事を取れたかだけでは測れないと思っています。


交流会が「意味ある」に変わる3つの条件
では、交流会を「行って終わり」にせず、仕事や新しいご縁につなげるためには何が必要なのでしょうか。
私自身が参加者として、そして主催者として交流会に関わる中で感じているのは、結局、成果につながるかどうかは「信頼関係をどう積み重ねるか」ということ。
そのために大切だと思うことを、3つの条件にまとめました。
条件1:交流会は“入口”。成果はWEBで受け止める
交流会のその場で契約が決まることは、ほぼありません。人は「会ったこと」をきっかけに、あとで名前を検索したり、SNSを見たり、ホームページを読んだりして、じわじわと信頼を固めていきます。
だから、交流会で会った人が「あとで思い出して調べたときに、ちゃんと受け止められる状態」であること。
つまりホームページやSNSが整っているかどうかで、成果はまるで変わります。私が交流会とホームページ制作を両方やっているのは、この“往復”があって初めて回るからです。交流会の歩き方は川崎で異業種交流会に参加するなら?にも書いています。


条件2:ギブから始める。自分が渡せるものを1つ持っていく
「何かください」ではなく「何か渡せませんか」で場に入ると、相手の反応がまったく変わります。役立ちそうな情報、紹介できそうな人、ちょっとした感想など、ほんの少しでもいいので、先に渡すものを1つ用意しておく。成果が出る人は、ほぼ全員これをやっています。
条件3:1回で判断しない。同じ場に3回行く/主催者と仲良くなる
1回目は顔を覚えてもらう、2回目でようやく話す、3回目で「そういえば」と思い出してもらえる。人脈は3回目からです。そして近道は、主催者と仲良くなること。主催者はその場の人間関係をぜんぶ把握しているので、「この人とこの人、合いそう」を橋渡ししてくれます。



結局は信頼関係を積み上げていくことが大切です!
「行く前・当日・行ったあと」でやることチェックリスト
交流会は、ただ参加して待っているだけでは、なかなか活用しきれません。
大切なのは、「行く前・当日・行ったあと」までをセットで考えること。
せっかく使う時間とご縁を次につなげるために、私自身も意識していることをチェックリストにまとめました。



全て一度にやらなくて大丈夫です!できるところからやっていきましょう!
行く前
- 今日の目的を1行で書く(例:「同じ川崎で活動する人と3人話す」)
- 自己紹介を30秒バージョンで用意する(肩書きより「誰の何を助ける人か」)
- 参加者リストや主催者のSNSに、事前にざっと目を通しておく
- フロントを作る
当日
- 名刺は「渡すこと」ではなく「会話を始めること」に使う
- 自分が話す量より、相手に質問する量を多くする
- 別れぎわに「次の約束」を1つだけつくる(SNSでつながる、資料を送る、など)
行ったあと
- 24時間以内に、一人ずつお礼のメッセージを送る
- SNSでつながり、相手の発信に反応する
- 「あとで見てもらえる場所」(ホームページ)へ自然に誘導する導線をつくっておく
チェックリストまとめ:全部を一度にやらなくても大丈夫!


全部を一度にやろうとしなくても大丈夫です。
まずは「今日は3人と話してみよう」「帰ったらお礼のメッセージを送ろう」など、できることを一つずつ増やしてみてください。
交流会は、参加すること自体が成果なのではなく、そこで生まれた出会いをどう次につなげるかが大切です。
「行って終わり」にせず、行く前の準備から参加後のフォローまでを少し意識するだけでも、交流会の見え方は変わってくると思います。
それでも交流会が向かない人・事業もある
正直に言うと、次のような場合は無理に通わなくていいと思います。
- 完全にBtoC(一般消費者向け)で、経営者どうしのつながりが売上に直結しない
- ターゲットの業種が極端に狭く、その場にお客さんになる人がまずいない
- いまは商品やサービスを整える時期で、人に会う準備がまだできていない
その場合は、まずホームページや発信を整えるほうが先です。受け皿がないまま人に会っても、こぼれてしまうからです。



業種も含めて自分に合ったコミュニティかを精査する必要はあると思います!
まとめ:交流会は「意味ない」んじゃなくて「単体だと回らない」だけ
「経営者交流会は意味ない」と言われるのは、名刺交換で終わる/売り込み合戦になる/1回で判断してしまう、という理由から。逆に、ギブから入って、3回通って、そして交流会で会った人をWEBで受け止める。この設計にするだけで、交流会は一気に「意味ある場」に変わります。
私は川崎で「昼のくち支部」という交流会を主催しています。人見知りでも大丈夫な、売り込みじゃないつながりの場です。続けている理由はこちらの記事に書きました。そして、交流会で出会った人に「あとで思い出して調べてもらえる」ホームページづくりは、叶WEBでお手伝いしています。「交流会に出ても仕事につながらない」と感じている方は、その受け皿ができているか、30分の無料相談で一度いっしょに見てみませんか。






















